NEO

引き継ぎ書

引き継ぎ書の書き方と、属人化を減らす残し方

引き継ぎ書に何を書くか、どの順で作るかを手順で説明します。NEO を使わずにできるやり方と、NEO を使って日々の会話から引き継ぎの内容を育てる方法も紹介します。

引き継ぎ書を書いても、後任が困る理由

引き継ぎ書には手順と連絡先は書けます。書けないのは、その手順にした理由、前に試して失敗したこと、相手ごとの事情です。後任はそこで止まり、前任者に聞きに行きます。前任者がいなくなると、同じ失敗を繰り返して覚え直すことになります。

引き継ぎ書を厚くすると、今度は読む側が必要な箇所を探せません。作る側も、異動が決まってから数日で書くので、日々の判断の細かい部分は思い出せません。

NEO を使わずに引き継ぎ書を作る手順

  1. 1後任が最初の 1 か月に必ずやる仕事を書き出し、その順に並べる。年に 1 回の仕事は別の章にする。
  2. 2仕事ごとに「手順」「関係者と連絡先」「判断の基準」「過去に起きた問題と対処」の 4 つを分けて書く。手順だけで終わらせない。
  3. 3資料の置き場所は、ファイル名ではなく場所(フォルダ・システム名)で書く。パスワードや鍵は引き継ぎ書に書かず、管理者経由で渡す。
  4. 4引き継ぎの期間中、後任が質問したことをその日のうちに引き継ぎ書へ追記する。質問が出た箇所が、書き足りなかった箇所です。
  5. 5引き継ぎが終わって 1 か月後に、後任が引き継ぎ書を読み直して直す。前任者ではなく後任が直すことで、次の人が読める形になります。

この手順は道具がなくても回せます。ただ、引き継ぎ書は書いた時点で止まり、日々の判断は残りません。次の引き継ぎでまた一から書くことになります。

NEO を使うと、引き継ぎの内容が日々の会話から育つ

引き継ぎ書は書いた時点で止まります。NEO では日々の会話から wiki が育ち、後任が直した版を次の人が読みます。

NEO は、チームの会話と資料を読んで、決まったこと・手順・その背景を wiki のページにまとめます。(wiki は、ワークスペースごとに運営が有効にする機能です)担当者が普段どおりにやり取りし、資料をスレッドに置いておくだけで、引き継ぎの材料が日々たまります。引き継ぎが決まってから書き起こすのではなく、在任中の判断がそのまま残ります。

プロジェクトの編集画面で「wiki にまとめたいこと」に「取引先ごとの納期の決め方と、トラブル時の対処を残す」のように方針を書くと、NEO が毎晩その方針に合う会話を確かめ、ページの候補を作ります。候補は人が確かめて挿入するまで本文に入らず、NEO の回答にも使われません。過去の会話からも、日付を指定して候補を作れます。

NEO の画面。プロジェクトの編集で「wiki にまとめたいこと」を書くと、NEO が毎晩その方針で候補を作ります。過去の会話からも日付を指定して作れます。

後任は、前任者に聞く代わりに NEO に聞きます。「A 社の納期はどう決めている?」と聞くと、wiki と過去の会話、資料をもとに答え、参照した発言やファイルの出典を付けます。wiki のページは読んだ人がその場で直せるので、後任が実際にやって違っていた箇所を書き換えれば、次の担当者はその版を読みます。

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書いた人

伊藤伸博

フラグメント株式会社 代表取締役。NEO の企画と開発を担当

公開日: 2026-10-12 / 更新日: 2026-10-12